ビセットラインに対応している症例は？失敗しない矯正方法の選び方

はじめに

ビセットラインは、近年注目を集めている最新の歯科矯正方法です。矯正器具が目立ちにくく、周りの目を気にすることなく歯科矯正に取り組めます。

ビセットラインはさまざまな症例に対応していますが、一部症例に当てはまらない場合もあります。まずは、自分の症例がビセットラインに該当するのか知っておくことが大切です。

本記事では、ビセットライン矯正の対応症例やメリット・デメリット、正しい使用方法を紹介します。治療にかかる費用の相場も紹介するので、歯科矯正でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

ビセットラインとは？

ビセットラインとは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を掛け合わせた歯科矯正方法です。矯正力の強いワイヤーを装着し、夜間のみ特殊なマウスピースを同時装着します。ビセットラインは、ふたつの矯正方法を掛け合わせることで、それぞれの強みや弱点を補い、短期間で美しい歯並びを手に入れることができます。

ワイヤー矯正は舌側に装着するため、矯正器具が目立ちにくいのも特徴です。歯科矯正における「見た目」を気にする心配がありません。人目を気にすることなく、きれいな歯並びを手に入れられることは大きなメリットです。

ワイヤー治療が終わったら、マウスピースを装着し細かい調整をしていきます。マウスピースは透明なので目立つことはありません。症状によってマウスピースを取り替える回数は変わりますが、平均で2～3回程度となっています。

また、ビセットラインでは3Dスキャンやモデリング技術を採用しているため、歯科矯正で重要視される歯科医師の経験値に左右されません。費用は後ほど詳しく解説しますが、歯科医師の対応時間を大幅に削減できたことによって、従来の歯科矯正と比較すると取り組みやすい料金設定となっています。

また、ビセットラインで使用するワイヤーは直径が0.2㎜と細いため、個人差はありますが痛みが少ないのも特徴です。

ビセットラインに対応している歯列の症例

ビセットラインは、比較的軽い症例が対象となります。対応している症例は以下の通りです。

• 前歯が閉じない
• 出っ歯
• 中心がずれている
• 受け口
• ガタガタした歯並び
• 八重歯
• すきっ歯

症例によっては対応できない場合もあるので、まずは歯科医師に相談しましょう。

ビセットラインはこんな方におすすめ

ビセットラインは、ほかの矯正方法にはない特徴があります。数多くある歯科矯正方法のなかで、ビセットラインは以下のような方におすすめです。

• 短期間で美しい歯並びを手に入れたい方
• 目立たない歯科矯正がしたい方
• 歯並びに自信がなく人前で思い切り笑えない方
• 治療費を安く抑えたい方
• 仕事などで人前に出る機会が多い方
• 抜歯をせずに歯科矯正をしたい方
• 痛みが苦手な方

歯科矯正に失敗しないための矯正方法の選び方

歯科矯正は、さまざまな観点から自分に合った方法を選択することが重要です。以下の点に注意して、慎重に選択しましょう。

• 自分の症例に合っている矯正方法か
• 歯科医師の説明は丁寧か
• 矯正にかかる費用は適正か
• 矯正中にトラブルがあった場合対応してくれるか
• 歯科医院は通いやすい場所か

歯科矯正で大切なことは、自分に合った歯科矯正方法を見つけることです。そのためにはまず、自分がどのような症例なのか理解しておく必要があります。症例によっては、自分が希望している歯科矯正方法が適していない場合もあるので注意しなければいけません。
また、信頼できる歯科医師を見つけることも重要です。矯正方法のメリットだけではなくデメリットも説明してくれるか、具体的な治療期間を提示してくれるかなども、歯科医を選ぶ際の重要なポイントになってきます。

ビセットラインのメリットとデメリット

これまでご紹介した通り、ビセットラインにはさまざまな魅力があります。しかし、デメリットを知っておくことも大切です。
ビセットラインのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

ビセットラインのメリット

ビセットラインのメリットは以下の通りです。

• 矯正器具が目立たない
• 治療期間が短い
• 治療費を安く抑えられる
• 痛みが少ない
• 健康な歯の抜歯をしない
• ホワイトニングが同時にできる

このように、ビセットラインにはさまざまなメリットがあります。
一般的な歯科矯正は、健康な歯でも抜歯をするケースが数多くあります。しかしビセットラインでは、健康な歯は抜歯せずに「歯を削る」治療方針です。歯科矯正で抜歯をすることに抵抗がある方も、安心して治療に取り組めます。

ビセットラインのデメリット

一方でデメリットは以下の通りです。

• 口腔内のケアを怠ると虫歯や歯周病などの口内トラブルを招く
• 金属アレルギーの方は治療を受けられない可能性がある
• マウスピースの取り外しが面倒

後ほど詳しく解説しますが、十分な治療効果を得るためにマウスピースは20時間以上着用しなければいけません。マウスピース治療に移行した際は、食事や歯磨きの際に自分でマウスピースの着脱をする必要があります。慣れないうちは、難しかったり面倒に感じたりするかもしれませんが、美しい歯並びを手に入れるためには欠かせません。

ビセットラインの正しい使用方法

ビセットラインで歯科矯正をする際は、正しい使用方法を守りましょう。正しい使用方法を守らなければ、十分な効果が発揮されません。
ビセットライン矯正で注意しなければいけない点は以下の通りです。

• マウスピースは20時間以上装着する
• 口腔内のケアを十分に行う
• 治療期間中の食事には十分気をつける

治療中でも、歯は元の状態に戻ろうとする力が働いています。マウスピース治療に移行した際は、20時間以上の着用時間を守りましょう。
また、ビセットライン矯正に限った話ではありませんが、矯正治療中の口腔内のケアと食事に気をつける必要があります。丁寧な歯磨きを心がけ、定期的に歯科医師にクリーニングしてもらうことをおすすめします。食事は、極力硬い物や粘着性のある食べ物を避けてください。矯正器具が外れてしまったり、治療に悪影響を及ぼしたりする原因になりかねません。
正しい使用方法を守ることが、理想のきれいな歯並びを早く手に入れる近道です。

ビセットラインにかかる費用

ビセットラインは、最新技術を利用することによって、歯科医師の対応時間を大幅に削減することが可能となりました。そのため、高額といわれている歯科矯正でも、取り組みやすい価格となっています。
ビセットラインにかかる費用相場は以下の通りです。

片顎治療：35～50万円

両顎治療：60～70万

※初診料・再診料は別途かかります。

歯科医院によっては、クレジットカードでの分割払いやデンタルローンにも対応しています。高額な歯科矯正でも、月々の支払いが安く抑えられます。まずは歯科医に相談してみてください。

まとめ

歯科矯正は、自分に合った矯正方法を選択することが重要です。まずは、自分がどのような症例なのか、知ることから始めましょう。
ビセットラインは、治療前に無料でシミュレーションを受けることもできます。シミュレーションの結果や治療計画を確認してから、治療をするかどうか決めることができるので安心して治療に臨めます。
歯科矯正にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。