歯列矯正をしたいけど、どこのクリニックで治療を受けたらいいかわからず、歯列矯正に踏み出せずに悩んでいるといった方は多いのではないでしょうか。
歯列矯正はまとまった費用と時間がかかってきます。クリニック選びを誤ってしまい、「こんなはずじゃなかった」とトラブルになってしまうケースも多く見られます。
歯列矯正にとってクリニック選びは最も重要です。ここでは安心して矯正治療をするために歯列矯正クリニックの選び方、ポイントなどを解説していきます。
目次
歯列矯正に対応している歯医者さんは大きく分けて2つ存在します。「歯科・矯正歯科」と「矯正歯科専門クリニック」です。
●「歯科・矯正歯科」
歯科・矯正歯科は、虫歯や歯周病の治療と矯正治療を同じクリニックで受けることができます。虫歯の治療はもちろんのこと、矯正やインプラント、被せ物など総括的な治療が可能です。ただし、矯正専門歯科に比べると、歯列矯正に関する症例数が少ない可能性があります。
クリニックによっては外部から矯正医が特定日に来て治療を行っている場合もあります。その場合は、矯正医が来る日程に制限されるので予約が取りにくい可能性があります。
メリット:虫歯や歯周病も一緒に治療できる
デメリット:矯正歯科専門医がいない可能性がある、予約が取りにくい
●「矯正歯科専門クリニック」
矯正歯科専門クリニックは矯正治療に特化したクリニックです。クリニック内には厳しい審査基準をクリアした日本矯正歯科学会の認定医、または専門医が在籍している医院も多く、一般歯科より矯正の技術や知識・経験が豊富で、特殊な矯正治療が必要な場合にも対応可能なクリニックと言えるでしょう。
矯正治療に必要な設備や器具が揃っていることはもちろん、経験豊富な矯正専門科に診てもらえることは何より安心して治療に臨めます。
欠点としては虫歯の治療などは対応していないのでかかりつけ医か連携している歯科医を受診することになります。
メリット:矯正歯科専門医に治療してもらえる
デメリット:虫歯や歯周病などには対応していない
矯正治療はクリニックによって費用も期間も、そして治療のゴールも様々です。ここではより自分に合った良いクリニックを見つける7つのポイントをご紹介していきます。
「認定医」とは日本矯正歯科学会が認定する資格のひとつで、厳しい基準をクリアした矯正専門の歯科医師に与えられる資格です。つまりこの認定以上を持っている歯科医師は矯正の技術・知識ともに豊富なドクターであると第三者的に認められたということです。
まずクリニックを選ぶ時はひとつの目安として、治療を行うドクターが日本矯正歯科学会の認定医以上であるかどうかをチェックしてみましょう。
もちろん、認定医を取得していないけれど腕の良い歯科医もいます。また、矯正専門医だからといって全ての技術が長けているとは限りません。医師の治療方針などが自分に合うかどうかは認定医という理由だけでは判断できませんので、あくまでも判断基準の一つとして考えてみましょう。
適切な矯正治療を行うための検査には、診断に必要な口腔内写真・顔貌写真・頭部X線規格写真(セファロ)・パノラマX線写真・歯型などを適切に行う必要があります。
特にセファロ(側面頭部X線規格写真)は矯正歯科治療の診断に不可欠な機器で、セファロを使って、顔面と頭部のX線写真を撮影して分析し、診断をします。
また、治療前・治療中・治療終了後と、同じ規格で撮影したセファロの画像があれば、どのように歯が動いたか、顎骨がどんなふうに変化したかが比較できます。
セファロの検査は歯列矯正において不可欠な診断方法です。セファロの検査をしっかり行うクリニックかどうかもひとつ判断の基準のひとつとなります。
矯正治療は自由診療のため治療を受ける歯科医院によって料金体制が変わってきます。
具体的な矯正治療費の内訳と治療期間をしっかりと説明してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
治療法によってかかる費用、期間も変わってくるため、自分の希望をもとにどの治療法が一番適しているか、歯科医師としっかり相談する必要があります。
歯列矯正では何らかの矯正装置を付けることになります。装置によって治療期間、費用、違和感の感じ方は違い、それぞれの装置にメリット・デメリットが必ずあります。
デメリットを理解したうえで治療を進めることが大切です。デメリットもしっかり説明してくれるクリニックを選びましょう。
症状にもよりますが、矯正が終了するまでに半年〜3年かかる長期の治療になります。
そのため、自宅から近い、または仕事の帰りに寄りやすいなど自分のライフスタイルにあったクリニックを選ぶことが大切です。予約の取りやすさ・診療時間なども合わせてチェックしましょう。
矯正治療は一般的な歯科治療と比べて費用も時間もかかるのでその分不安や疑問も多く出てくるはずです。そんなとき、悩みや不安を相談できわかりやすく説明してくれる医師であれば安心できます。
医師との相性もあるので、自分が少しでも不安に感じたら他のクリニックでセカンドオピニオンを受けることをオススメします。
矯正治療終了後、歯並びを整えてもしっかりとアフターケアをしないと歯並びが崩れてしまうことがあります。歯列矯正の失敗例でよくある「後戻り」と呼ばれる現象です。矯正装置が外れたあとの正しい歯並びをキープするために保定装置を付けます。
そういった矯正器具が外れたあともしっかりとケアをしてくれるクリニックを選びましょう。
クリニックを選ぶポイントを解説してきましたが、クリニック選びを誤ってしまうとどんなリスクがあるのでしょうか。
「歯並びはよくなったけど噛み合わせが悪くなった」
「以前より口が閉じにくくなった」
「後戻りしてしまった」
「マウスピースのデメリットを知らずに手軽さだけで選んでしまった」
これらはよくある歯列矯正の失敗例です。特に最近はマウスピース矯正に関するトラブルが増える傾向にあります。
クリニック選びを誤ってしまうと、不十分な診断による治療が原因で治療がうまくいかないケース、患者側の認識不足で仕上がりに不満を抱えてしまうケースなどにより、トラブルに発展する可能性が出てきます。
少しでも不安や疑問を感じたら納得が得られるまで、何件かクリニックのカウンセリングを受けて比較してみることが大切です。
治療方法や使う矯正器具などもクリニックによって異なってきます。どのような矯正器具使って治療するのでしょうか。
①表側矯正(ワイヤー矯正)
歯の表側に装置を取り付ける最もスタンダードな方法です。
歯の表側に金属のブラケットを装着し、そこに金属のワイヤーを通して正しい位置まで歯を少しずつ動かしていきます。
装置が目立ちますが、調整など処置が容易に行えるので、経過に合わせて正確性の高い治療が行えます。
②裏側治療
歯の表面ではなく、歯の裏側に装置を取り付ける矯正方法です。
矯正装置が見えないことが最大のメリットなので、サービス業や接客業などで矯正装置が目立たないようにしたい方などにオススメです。
舌が触れる位置に装置があるため、異物感・違和感が気になることもあり、慣れるまでは喋りにくいことがあります。
③マウスピース矯正
最近では見えない歯列矯正としてマウスピース型が多く出ており、インビザラインやキレイラインなどが有名です。
マウスピース矯正とは、取り外しができる透明なマウスピースを歯の動きに合わせて装置を交換しながら歯並びを整える歯列矯正です。取り外しは可能ですが、基本的には食事や歯みがき以外の時間は装着が必要です。
最近では3Ⅾプリンター技術を用いて歯型モデルを作り矯正治療に利用しているクリニックもあります。歯並びは人によって異なるため、マウスピースをつくる場合にも個々の歯並びにフィットするカスタマイズが必要になります。こうしたマウスピースの提供を3Dプリンターを導入することで手作業を少なく効率化し、費用を安く抑えることで、誰でも気軽に始められる低価格のマウスピース矯正が増えています。
④ビセットライン
ビセットラインとは、前歯部の舌側に装着する今までにない新しい矯正治療システムです。ワイヤー矯正とマウスピース矯正の欠点を補ない、拡大装置・スマートブラケット・マウスピースを効果的に組み合わせたもので、様々な症状に適応できる矯正治療です。
「歯並びが悪くマウスピース型の矯正治療だとちゃんと直るか不安。
でも目立たない矯正装置がいい」
といった方にオススメな新しい矯正治療システムです!
まずは自分がビセットラインでどのように変化するか受診してシミュレーションを受けてみましょう!
自分に合ったクリニックが見つかったらいよいよ治療開始です。
どのように治療が進んでいくのか大まかな流れを紹介します。
①初診相談、カウンセリング
矯正治療を始めるにあたり、どうなりたいかなど悩みや疑問点も医師に伝えましょう。
治療全体にかかる費用や期間など、納得がいくまで話し合いましょう。
何件かクリニックのカウンセリングを受けるのがオススメです。
②検査
検査では、診断に必要な口腔内写真・写真・頭部X線規格写真(セファロ)・歯型・問診等を行います。
この結果をもとに治療計画を立てます。
③診断
精密検査の内容をもとに、効果的な治療法や治療計画、治療費などについても詳しく説明を聞きましょう。選択する装置の種類や治療法の違いで、治療期間や費用が変わってくる場合があるので確認が必要です。精密検査の結果をもとに、今後の治療計画や矯正方法を決定します。
※キレイライン・ビセットライン・インビザラインなど、最新の治療は全てのクリニックで受けられるわけではありません。必ず事前に【提携歯科】かどうかを調べて受診しましょう。
④矯正治療開始
いよいよ矯正器具を装着して治療がスタートします。
矯正期間中は、定期的に受診することで、歯が順調に動いているか、歯みがきは上手に出来ているのか、装置が外れていないかなど、装置を調整します。
⑤保定期間
歯並びが整い、歯を動かす治療が終了すれば、矯正器具を外すことができます。
この時点で矯正治療は終了というわけではなく、器具を外した後は保定期間となります。
保定装置(リテーナー)の種類はクリニックによって異なります。取り外しができるタイプや、歯の裏側にボンドで固定するワイヤータイプ、マウスピースタイプなどがあります。
矯正治療は長い期間クリニックに通うことになり、まとまった費用や時間もかかります。「うまくいかなかった」とならないためにはクリニック選びが最重要なのです。
クリニック選びのポイントまとめ
クリニックを選ぶポイントで解説した項目を頭に入れて探してみましょう!
当サイトイチオシの
歯列矯正をピックアップ!
ビセットライン
PR :株式会社翔栄クリエイト
歯の裏側で矯正を行うため、外見では歯列矯正をしていることに気づかれません!
予算は平均60万円程で、ワイヤー矯正にしては安く抑えることができます!
歯の状態にもよりますが、平均治療期間も10カ月で、短期間での治療が可能です!